フラワーセラピー(一倫荘)
今日は特別養護老人ホーム<一倫荘>のボランティア活動の2回目です。
参加者は前回アートセラピーをやって下さった7名の他、お花を習った経験のある人など
全体で16名の希望がありました。 テーマは<お月見の花のアレンジメント>です。
認知症の方は昔懐かしい思い出や経験を呼び覚ますことによって脳が活性化されるということを
聞いていましたので、あえて秋の野に咲いているような花材を選んでみました。
特にススキ、オミナエシ、リンドウ、ワレモコウ等は皆さん子供の頃からよく知っている
お馴染みの秋の草花たちなので、とても喜んでくださいました。(^^♪
花が大好きで、やりたくてたまらない人は説明の最中からさっさとハサミをもって生けだしました。・・また一本一本のお花を手に取って「これはオミナエシって言うのね~」とまるで、花に話に話しかけるようしながらゆっくり挿している人も・・ 「今日は見てるだけ、やりたくないの!」と言って、介護士さんに生けさせていた人は、途中から「その花はね。そこじゃなくってこっちの方がきれいね。」などと介護士さんに指図し出しました。
全員が出来上がった頃に作品を見せてもらいに回っていると、できた作品を見ながら、昔の話を
して下さった方がいました。「私の昔の家の庭にはね、いつもたくさんお花咲いていてね、
母がよくお花を採っては生けていたの。母はね、池坊の先生をしていたので家の中にもいつもお花があって、私も一緒にお花を生けていましたの。・・」と自分の娘時代の実家の様子を話してくださいました。 そのお顔は懐かしさと優しさに溢れていていました・・
その方にとって、今目の前にあるお花を通して、昔お庭に咲いていたたくさんの花の光景やお母さんとの会話が、まるで映画のワンシーンのようによみがえって来ているようでした。(*^^*)
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