癒しの和モダン
最近”和モダン”という言葉を時々耳にします。
そして様々なところで、インテリアや家具、小物など
生活の中にデザインとして取り上げられています。
数年前までは、日本の暮らしがどんどん欧米化して行って、
おしゃれな生活様式はヨーロピアンが主流になり
日本人の”憧れ”としてもてはやされていました。
しかし最近になって、古き良き日本の美術や建築
文化、自然の中に実は素晴らしい美意識があることに
逆に欧米人によって見直されたと言う例がたくさんあります。
例えば、古くからの民芸調の家具の中に”舟箪笥”というのが
ありますが・・・昔おばあちゃんの家に普通にあって、着物が
ぎっしり入っていたような古臭くてごつい箪笥です。
日本に移住したあるフランス人の男性はその中に、
焼物の器などを入れリビングの主役として置いてみたり…と、
それってなんて新鮮でおしゃれな感覚なんでしょう!
これは一つの例ですが・・新しい感覚で古き良き日本の
デザインを見直してみると、現代のシンプルでスタイリッシュな
物と以外にもマッチしてしまうという不思議さ・・。
もしかしたら、この殺伐とした現代の様式、機械的な物、
シンプルで合理的な物や暮らしの中に、
日本の自然を感じさせる木だったり、土もの、和紙、
布など、古くから伝わる素材たちが、人の心
に安堵感や懐かしさを感じさせ癒してくれるの
ではないでしょうか?
日本文化の中で培われてきた”美しいものたち”について
いつか自分なりに感じていることをお話させていただきた
いと思っています。
今回はたまたま、メンタルフローラルアカデミー協会の方が
主催する展示会のテーマが”和モダン”ということでしたので、
出展した私の作品と皆さんの作品を写真でご紹介したいと
思います。